脱力ランにレゲエはどう?:ボブ・マーリー・ベスト・ソングズ10【2】
- 2016/08/13
- 18:23
「Put It On」−神と一体になれた喜びを神に感謝する歌
63年の結成以来のメンバーだったピーター・トッシュとバニー・ウェイラーが脱退する前の最後のアルバム『バーニン』(Burnin')に収録。発売は『キャッチ・ア・ファイア』発表から半年後の73年10月。
エリック・クラプトンが74年のアルバム『461 オーシャン・ブールヴァード』の中でカヴァーしヒットさせた「アイ・ショット・ザ・シェリフ」(I Shot the Sheriff)のオリジナルを含む。
さらに「Get Up, Stand Up」、「Burnin' and Lootin'」などの代表曲が多く含まれ、ウェイラーズのアルバムの中ではもっとも男くさく、ソウル度が高い仕上がりになっている。
「Put It On」は、ウェイラーズの前身ウェイリング・ウェイラーズの65年発売のデビュー・アルバムに「(I'm Gonna) Put It On」として収録されている。
当時は陽気なスカ・アレンジだったが、ここでは心地よい陶酔感に浸るようなレゲエに生まれ変わっている。
元々が神と一体になれた喜びを神に感謝する歌なので、これぐらいまったりとして催眠的なほうが断然合っている。それは、私がランを通して感得したいと願う「梵我一如」や「万物斉同」の境地とよく似ている。
「Duppy Conqueror」−陽気に悪霊退治
「Put It On」ほど古くはないが、これもメジャー・デビュー前のレパートリー。
歯切れのいいギター、よく歌うベース、跳ねるようなドラムス&パーカッション、控えめながらツボを得たオルガン、そして陽気な男性ヴォーカル・ハーモニーとが一体になって浮遊感あふれるグルーヴを生みハッピーな気分に浸らせてくれる。
タイトルにある「duppy」はアフリカ起源の悪霊を指し、「Duppy Conqueror」とは「悪霊払い師」のことらしい。どうやら権力の不当な抑圧にもかかわらず、屈することなく闘う自分を「悪霊払い師」に喩えた歌詞のようだ。
走っているとき、「Yes me friend / dem say we're free again」のくだりではいつも心が震える。
(続く)
63年の結成以来のメンバーだったピーター・トッシュとバニー・ウェイラーが脱退する前の最後のアルバム『バーニン』(Burnin')に収録。発売は『キャッチ・ア・ファイア』発表から半年後の73年10月。
エリック・クラプトンが74年のアルバム『461 オーシャン・ブールヴァード』の中でカヴァーしヒットさせた「アイ・ショット・ザ・シェリフ」(I Shot the Sheriff)のオリジナルを含む。
さらに「Get Up, Stand Up」、「Burnin' and Lootin'」などの代表曲が多く含まれ、ウェイラーズのアルバムの中ではもっとも男くさく、ソウル度が高い仕上がりになっている。
「Put It On」は、ウェイラーズの前身ウェイリング・ウェイラーズの65年発売のデビュー・アルバムに「(I'm Gonna) Put It On」として収録されている。
当時は陽気なスカ・アレンジだったが、ここでは心地よい陶酔感に浸るようなレゲエに生まれ変わっている。
元々が神と一体になれた喜びを神に感謝する歌なので、これぐらいまったりとして催眠的なほうが断然合っている。それは、私がランを通して感得したいと願う「梵我一如」や「万物斉同」の境地とよく似ている。
「Duppy Conqueror」−陽気に悪霊退治
「Put It On」ほど古くはないが、これもメジャー・デビュー前のレパートリー。
歯切れのいいギター、よく歌うベース、跳ねるようなドラムス&パーカッション、控えめながらツボを得たオルガン、そして陽気な男性ヴォーカル・ハーモニーとが一体になって浮遊感あふれるグルーヴを生みハッピーな気分に浸らせてくれる。
タイトルにある「duppy」はアフリカ起源の悪霊を指し、「Duppy Conqueror」とは「悪霊払い師」のことらしい。どうやら権力の不当な抑圧にもかかわらず、屈することなく闘う自分を「悪霊払い師」に喩えた歌詞のようだ。
走っているとき、「Yes me friend / dem say we're free again」のくだりではいつも心が震える。
(続く)