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2019年 ベスト・アルバム [旧録] 4位

第4位
アントバルズ・キューバン・オール・スターズ 『ハバナ・ビッグ・バンド・サウンド!』
Blue Moon / ディスコ・カランバ

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30年、ドン・アスピアス楽団の「エル・マニセーロ(南京豆売り)」 の大ヒットによって世界的なルンバ・ブームが起こりました。

その仕掛け人こそ、ドンの兄でNY在住の資産家ビジネスマンだったマリオ・アントバルとその妻で女優のマリオン・サンシャインでした。

それから約20年をへたキューバ革命の真っ只中の時期、夫妻はキューバを訪れ、現地の一流ミュージシャンたちを集めてアントバルズ・キューバン・オール・スターズとして米国マーケットむけに5枚のLPを次々と発表しました。

本盤は、そのうち58〜60年に録音された最初の4枚を2CDに完全収録した超レアな初復刻音源集です。

音楽ディレクターにはアフロクバニスモ運動の重鎮でピアニスト、指揮者、作曲家、音楽学者のオブドゥリオ・モラレス

アレンジには、モラレスの他、全編ですばらしいピアノを聴かせてくれている名手ペドロ・"ペルチン"・フスティスはじめ、チコ・オファリルレネ・エルナンデスなど、アフロ・キューバン・ジャズの名匠たちがズラリと名を連ねています。

ミュージシャンは、ペルチンを筆頭にトランペットのアレハンドロ・"エル・ネグロ"・ビバール、サックスのエミリオ・ペニャルベール、トロンボーンのヘネロソ・"エル・トホ"・ヒメネスら、デスカルガの大名盤『キューバン・ジャム・セッション』周辺の腕利きたちが多数参加。

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 マンボ、グァラーチャ、ルンバ、アフロ、チャチャチャなどのキューバ音楽に緻密なジャズ・アレンジが施されたインスト主体の1曲3分前後からなるゴージャスで華やかなビッグ・バンド・サウンドは、ナイトクラブなどが並ぶハバナの歓楽街に花開いたショービズ最後の輝きを捉えた貴重な記録といえます。


Antobal’s Cuban All Stars 『Dia de Reyes』 から

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プロフィール

tpokjazz

Author:tpokjazz
50歳から走り始め、月平均走行距離200〜300kmの早朝型フォアフット・ランナー。フル・ベスト3時間33分09秒。最近はウルトラ・マラソンにはまっています。介護施設の管理者のかたわら、音楽ライターとして『ミュージック・マガジン』と『レコード・コレクターズ』でワールド・ミュージックを中心に執筆。郷土史家みたいなこともやっています。