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記事一覧

クリフォード・ソーントン (9) - パリ時代のシェップをサポート

 前ページ (2) 〜 (5) はアーチー・シェップのリーダー作。(4) まで、まとめて紹介します。  (2) の 『Black Gipsy』 は各面1曲の長尺曲。(3) の 『Pitchin' Can』 収録の7分35秒の 「Pitchin' Can」 も同じセッションでの録音です。 04年にこれら3曲をまとめて 『Black Gipsy』 としてCD復刻されました。ちなみに発売元のAmericaはフランスのレーベルです。Archie Shepp 『Black Gipsy』 オリジナル・ジャケットArchie Sh...

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クリフォード・ソーントン (8) - コンガで参加した 『Africanasia』

 ここまで、69年と70年のパリを中心としたクリフォード・ソントーンのアルバムについて解説してきました。  上述のほかに、ソントーンは次のアルバムに参加しています(末尾は録音年月日)。 (1) Claude Delcloo & Arthur Jones 『Africanasia』 (BYG Actuel) 69年8月22日(2) Archie Shepp 『Black Gipsy』 (America) 69年11月9日(3) Archie Shepp 『Pitchin' Can』 (America) 69年11月9日&70年7月23日(4) Archie Shepp ...

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クリフォード・ソーントン (7) - 傑作 『The Panther and the Lash』

 ソントーンは71年にサード・アルバム 『The Panther and the Lash』 をリリースしました。これは70年11月7日にパリのメゾン・ドゥ・ラ・ラジオでのスタジオ・ライヴです。Clifford Thornton 『The Panther and the Lash』 オリジナル・ジャケットClifford Thornton 『The Panther and the Lash』 CDリイシュー  メンバーは、前作に続き名手ベブ・ゲーリン Beb Guerin (b) に、フランス・フリー・ジャズの最重要人物フランソア...

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クリフォード・ソーントン (6) - BYG Actuel発売のセカンド『Ketchaoua』

 ソントーンは〝前衛ジャズの歴史で最も偉大な1週間〟に参加した翌日の8月18日に、BYG Actuelのために全4曲からなるセカンド・アルバム 『Ketchaoua』 をレコーディングしました。Clifford Thornton 『Ketchaoua』  アルバム・タイトルになっているA面冒頭の 「Ketchaoua」 は、汎アフリカ文化フェスティバルの会場になった首都アルジェにあるケチュア・モスク前の広場にちなんだものと思われます。  A面2曲目は、ずばり 「...

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クリフォード・ソーントン (5) - 前衛ジャズの歴史で最も偉大な1週間

 その後、アーチー・シェップ一行はパリにいたアート・アンサンブル・オブ・シカゴのメンバーらと合流。  ブリット・ロブソン Britt Robson の記事〝The Greatest Week In The History Of Avant-Garde Jazz〟によると、かれらは協同してBYG Actuelのために、69年8月11〜17日の7日間でじつに12枚にも及ぶアルバムをレコーディングしました。  この〝前衛ジャズの歴史で最も偉大な1週間〟で、ソーントンは次の3作に参加していま...

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クリフォード・ソーントン (4) - 第1回汎アフリカ文化フェスティバル

 ソントーンがサイドマンとして参加しているアルバムは、アーチー・シェップ Archie Shepp のグループの7作を筆頭に69年と70年にほぼ集中しています。  きっかけは、69年7月にシェップ・グループのメンバーとして、グレイシャン・モンカー3世 Grachan Moncur III (tb)、デイヴ・バレル Dave Burrell (p)、アラン・シルバ Alan Silva (b) 、サニー・マレー Sunny Murray (dr) と共に、アルジェリアで行われた〝第1回汎アフリカ文...

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クリフォード・ソントーン (3) - 事実上のリーダー作 『Marzette Watts & Company』

 サイドマンとしては、初期にはサン・ラのソーラー・アーケストラ Sun Ra and his Solar Arkestra の一員として63年発売のアルバム 『Art Forms of Dimensions Tomorrow』 収録の 「Infinity of the Universe」 にトランペットで参加しています。これがソントーンのレコード・デビューでした。ただし、約7分の演奏で最後の1分に地味に入っている程度です。しかし、のちになってこの人脈が生きてきます。Sun Ra and his Solar Ark...

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クリフォード・ソントーン (2) - ジミー・ギャリソン参加の初リーダー作

 クリフォード・ソーントンは寡作で、リーダー・アルバムは次の5作のみです。 (1) 『Feedom & Unity』 (Third World) 1969年(2) 『Ketchaoua』 (BYG Actuel) 1969年(3) 『The Panther and The Lash』 (America) 1971年(4) 『Communications Network』 (Third World) 1972年(5) 『The Gardens of Harlem』 (邦題 『ハーレムの園』 ) (JCOA/TRIO) 1975年 デビュー・アルバムの (1) は、67年7月22日のNY録音ですが、69年に...

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クリフォード・ソントーン (1) - ブラック・パンサー党の熱烈な支援者

 すこし前の話ですが、米国黒人文学の巨匠ジェームズ・ボールドウィン(James Baldwin, 1924〜87)の原作をもとにしたドキュメンタリー映画『私はあなたのニグロではない』I Am Not Your Negro を観てきました。 友人だったメドガー・エヴァーズ (Medgar Evers, 1925〜63)、マルコムX(Malcolm X, 1925〜65)、マーティン・ルーサー・キング(Martin Luther King, 1929〜68)が次々と暗殺されていく中、ボールドウィンは自分だ...

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プロフィール

tpokjazz

Author:tpokjazz
50歳から走り始め、月平均走行距離200〜300kmの早朝型フォアフット・ランナー。フル・ベスト3時間33分09秒。最近はウルトラ・マラソンにはまっています。介護施設の管理者のかたわら、音楽ライターとして『ミュージック・マガジン』と『レコード・コレクターズ』でワールド・ミュージックを中心に執筆。郷土史家みたいなこともやっています。